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「見えないものを、見えるかたちに。」
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「見えないものを、見えるかたちに。」

「見えないものを、見えるかたちに。」

── 中間考査と修学旅行前日、この学校で起きていることを届けるために


今日、玉野高校のInstagramに2本の投稿をした。

ひとつは中間考査について。もうひとつは、修学旅行前の事前学習について。

どちらも、学校あるあるのコンテンツに見える。でも、私がこの仕事でいつも問いかけていることは、「それって、誰の何を変えるために投稿するのか?」ということだ。


告知ではなく、「想像させる」ことが目的だ

マーケティングの世界に「メンタルシミュレーション」という概念がある。人は、自分がその場にいるリアルな映像を頭の中で描けたとき、初めて行動に移る。逆に言えば、情報だけを渡しても、人の気持ちは動かない。

ニールセンの調査によれば、消費者がブランドや場所に対して「共感」や「親しみ」を感じると、検討・選択の可能性が最大3倍高まるというデータがある。学校選びも、これと構造は同じだ。

中学生やその保護者にとって、「中間考査がありました」という情報は、シグナルではなくノイズになりうる。でも、「考査前夜の廊下の静けさ」「ペンを走らせる音」「緊張と向き合う顔」が見えてきたとき、初めて「ここに通う自分」が浮かぶ。


目に見えないものを、どう伝えるか

クリエイターとしての私の仕事は、温度・匂い・汗・行間を「形」にすることだ。

たとえば修学旅行の事前学習。 「調べ学習をしました」で終わらせない。

  • 班で地図を広げたときの、あのわちゃわちゃした空気
  • 「ここ行きたい!」が重なったときの声のトーン
  • 旅行本番への期待が、少しずつ「自分たちの旅」に変わっていくプロセスの手触り
  • これらは写真1枚では映らない。でも、言葉の選び方・構成・視点のズラし方で、読んだ人の五感に訴えることができる。

    神経科学の分野では、「感覚語(sensory language)」を含むテキストを読むと、脳の感覚野が実際に反応するという研究がある(Glenberg et al., 2008)。「暑い教室」と書くだけで、読者の体温は微かに上がる。コンテンツとは、脳に体験を再生させる装置だ。


    私たちがやっていることの本質

    学校の広報担当者が陥りがちなのは、「学校側が伝えたいこと」を発信し続けることだ。それ自体は悪くない。でも、受け手である中学生・保護者は、「学校がどんな行事をしているか」ではなく、「うちの子がここで、どんな顔をしているか」を知りたいのだ。

    この視点の転換こそ、SynQ Creativeが学校に持ち込む価値だと思っている。

  • ✗ 「中間考査が行われました」
  • ○ 「3週間後、あなたは初めてこの廊下を緊張して歩くかもしれない。」
  • ✗ 「修学旅行の事前学習をしました」
  • ○ 「旅立つ前から、もうみんなの目が輝いていた。」
  • お知らせを、体験のドアに変える。 それが、クリエイティブ会社が学校広報に関わる意味だと、今日の投稿をしながら改めて思った。


    今日の問い

    「あなたのコンテンツは、読んだ人の脳に何を再生させているか?」

    中学生が寝る前にスマホでそのページを見たとき、玉野高校の廊下の空気を少しでも感じてもらえたなら、今日の仕事は正解だ。